ゴールドマン、富裕層事業の一部売却 戦略見直しの一環

Reuters

発行済 2023年08月29日 02:32

更新済 2023年08月29日 07:37

[ニューヨーク 28日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックスは28日、個人富裕層向けのウェルスマネジメント事業の一部を独立系ウェルスマネジメント会社クリエイティブ・プランニングに売却することで合意したと発表した。「超富裕層」向けサービスに経営資源を集中させる。

売却価格は非公表で、第4・四半期中に売却を完了し、利益を見込むとした。

ゴールドマンは昨年、組織を3部門に再編して消費者向け事業の縮小に着手しており、今回の売却も事業戦略転換の一環となる。

同社は2019年に登録投資顧問(RIA)のユナイテッド・キャピタル・フィナンシャル・パートナーズを7億5000万ドルで買収していた。ただ、超富裕層向けの中核サービスに比べるとRIA事業は比較的規模が小さかった。

超富裕層は6000万ドル以上の投資可能資産があり、ゴールドマンのウェルスマネジメント部門は超富裕層から預かった1兆ドルの資産を管理している。一方、事業売却が検討されている一般富裕層向けの投資可能資産は100万─1000万ドル。