独バイエルの幹細胞治療、初期試験でパーキンソン病の症状改善

Reuters

発行済 2023年08月29日 14:10

[フランクフルト 28日 ロイター] - ドイツ製薬大手バイエルは28日、傘下の米ブルーロック・セラピューティクスが開発した幹細胞治療について、患者12人が参加した初期の臨床試験でパーキンソン病の症状を緩和する兆候が示されたと発表した。

バイエルは6月、この臨床試験の成功と、パーキンソン病を対象とした初の幹細胞治療であることを明らかにしたが、医学会議まで詳細の公表を控えていた。

同社の声明によると、治療開始から1年で、高用量を投与した患者7人は、症状がうまく管理された時間が1日平均2.16時間長くなり、症状が悪化する時間が同1.91時間短くなった。