［香港 ２９日 ロイター］ - 香港政府は２９日、株式市場の流動性を高めるため、作業部会を設置したと発表した。香港の競争力と資本市場の発展を短期、中期、長期的に強化することが狙い。
作業部会の議長には香港証券先物委員会（ＳＦＣ）委員長を務めたカールソン・トン氏が就任。ほかに金融サービス部門、規制当局、政府、香港証券取引所の代表８人が参加する。
政府の声明によると、作業部会は「上場制度、市場構造、取引メカニズムなど、市場の流動性に影響を与える内外の要因を調査」し、株式を発行する企業や投資家を誘致するための提言をまとめる。
ポール・チャン財政長官は声明で「われわれは市場の変化やニーズに常に耳を傾け、香港の競争力を強化し、香港の発展を加速させなければならない。短期、中期、長期の対策を講じる必要がある」と述べた。
香港株式市場の主要株価指数は年初から６．６％下落している。
中国財政省は２７日、「資本市場を活性化し、投資家の信頼を高めるため」株式取引にかかる０．１％の印紙税を２８日から５０％引き下げると発表した。