米小売企業決算はまだら模様、消費者のバリュー志向強まる

Reuters

発行済 2023年08月30日 09:36

更新済 2023年08月30日 09:46

[29日 ロイター] - 過去1カ月に発表された米小売企業の決算では、インフレが根強い中で消費者が裁量的支出を減らす一方、安い衣料品や小規模な住宅改修、手ごろな化粧品などに支出している傾向が浮かび上がった。

7月の米小売売上高は、賃金の強い伸びに支えられて予想以上に増加したが、その恩恵が業界全体に行き渡っているわけではない。

決算発表では、ディスカウント衣料チェーンのTJXやロス・ストアーズ、化粧品小売りのアルタ・ビューティーが通年の業績見通しを引き上げた一方、百貨店のメイシーズやコールズは慎重な姿勢だった。

小売り大手ウォルマートは依然として明確な勝ち組。安価な生鮮食品や健康商品の需要が強いとして、通年の業績見通しを引き上げた。