中国工商銀と中国銀、上期は利益伸び悩み 融資平台が債務不履行

Reuters

発行済 2023年08月30日 20:14

[北京/上海/香港 30日 ロイター] - 大手銀行の中国工商銀行と中国銀行が30日発表した上期決算は利益が伸び悩んだ。

純金利マージンが低下した。景気押し上げのため、政府から融資の支援拡大を求められていることが背景とみられる。

中国工商銀行の上期の純利益は前年同期比1.2%増の1737億4000万元(238億3000万ドル)。

中国銀行の上期の純利益は0.78%増だった。

両行とも第2・四半期に純金利マージンが低下した。

中国工商銀行の純金利マージンは6月末時点で1.72%と、3月末時点の1.77%から低下。中国銀行の純金利マージンは6月末時点で1.67%と、3月末の1.7%から低下した。

中国の銀行は不動産開発業者や地方政府の融資平台に関連する不良債権に加え、貸出金利低下や、景気の下支えを求める政府からの圧力といった逆風に見舞われている。