こう着ながら買い戻しの動きは強まりやすい

Fisco

発行済 2023年09月04日 08:28

*08:28JST こう着ながら買い戻しの動きは強まりやすい  4日の日本株市場は、海外勢のフローが限られるなかで、こう着感の強い相場展開が見込まれる。
1日の米国市場はNYダウが115ドル高、ナスダックは3ポイント安だった。
8月の米雇用統計の結果が労働市場減速の証拠となり、追加利上げ観測が後退し買い優勢の展開。
しかし、その後に発表されたISM製造業景況指数や建設支出が予想を上回り、長期金利が上昇に転じると、ハイテク株への売りが強まり、ナスダックは下落に転じた。
シカゴ日経225先物清算値は、大阪比60円高の32760円。
円相場は1ドル146円10銭台で推移している。


 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになろう。
4日の米国市場はレイバー・デーの祝日のため、海外勢の商いは膨らまず、薄商いのなかでこう着感の強い相場が見込まれる。
ただし、米雇用統計の結果を受けた波乱展開とはならなかったことから、先週の流れを引き継ぐ格好での押し目買い意欲は強そうである。
先週の日経平均は32000円割れの水準からのリバウンドで25日、75日線を突破し、週末には一時32800円台を回復した。
ボリンジャーバンドの+1σ水準を捉えてきており、同水準を明確に上放れてくるようだと、8月1日の戻り高値33488円が射程に入ってくるだろう。

アプリを入手する
Investing.comで、世界の金融市場の最新動向をチェックしましょう!
今すぐダウンロード


 米国の祝日の影響から週前半はこう着感が強まりそうだが、上値の重さを受けてショートを仕掛けてくる動きは限られ、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。
また、今週末には9月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えている。
限月交代に伴う商いが中心となるため、積極的にポジションを傾けてくる動きはなさそうだが、先週のリバウンド基調によってヘッジ対応での買い戻しの動きは強まりそうである。


 また、先週はTOPIXがバブル崩壊後の戻り高値を更新した。
心理的には日経平均の出遅れ感が意識されやすく、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などへの資金流入が期待されそうだ。
先物主導による短期的な売買に振らされやすい需給状況ではあるが、米VIX指数は13.09と低下傾向が継続しており、リスク選好に向かわせやすいだろう。

金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。 上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある場合は英語版が優先されます。

ログアウト
本当にログアウトしますか?
いいえあり
キャンセルあり
変更を保存