Josh Ye
[北京 7日 ロイター] - 中国の騰訊控股(テンセント・ホールディングス)は7日、同社の大規模言語AI(人工知能)モデル「混元」を企業が利用できるようになったと発表した。
深センで開催した会議で聴衆を前にデモを実施。同社の50以上の製品・サービスで混元が基盤になったという。テンセント幹部は「7月時点で中国には130以上の大規模言語モデルがある。戦いが始まった」と述べた。
中国では百度(バイドゥ)やセンスタイム・グループなど複数の企業が独自のAIモデルを発表している。
テンセントによると、混元のパラメーター数は1000億以上。OpenAIの「GPT‐3」は2020年時点で1750億、メタ・プラットフォームの「Llama2」は23年時点で700億だった。
テンセントのモデルは、中国語と英語で会話が可能。同社によると、数千語の長文を書いたり、特定の数学の問題を解くといった分野でチャットGPTより優れており、「幻覚」(不正確な情報を正確であるかのように回答する現象)がLlama2より30%少ないという。