Lewis Krauskopf
[ニューヨーク 11日 ロイター] - モルガン・スタンレーの株式ストラテジストは11日、市場が「サイクル後期」の環境に入ったとし、ディフェンシブとグロース(成長)株の両方の特性を持つヘルスケア株が恩恵を受ける可能性が高いと予想した。
マイケル・ウィルソン氏が率いる株式ストラテジストは、米連邦準備理事会(FRB)がタカ派的な政策スタンスを一時停止あるいは一転させると見込まれている際に「サイクル後期」を迎えるケースが多いとし、今年を「サイクル後期の延長線上にあるとみている」と調査ノートで述べた。
その上で、ヘルスケアが他の業種をアンダーパフォームしていると指摘。S&P500業種別指数のヘルスケアは年初来、S&P総合500種の16.5%上昇に対し、2.5%下落している。
しかし、ヘルスケア銘柄は「ディフェンシブと成長株の特性を持つ」ことからサイクル後期で優位にあるとし、投資判断を強気を表す「オーバーウエート」にしていると指摘。「同セクターは業績見通しが上向きに修正されており、バリュエーションが引き続き魅力的だ」と記した。
これとは別に、BofAグローバル・リサーチのストラテジストは、インフレ率や国内総生産(GDP)などの改善に伴い、同社提供の米レジーム(体制)指標が正式に「回復」局面に切り替わったと明らかにした。