*15:45JST 日経平均は4日ぶり反発、国内長期金利の上昇一服で買い戻し
日経平均は4日ぶり反発。
11日の米株式市場でダウ平均は87.13ドル高と3日続伸、ナスダック総合指数は+1.13%と続伸。
インフレや景気に対するイエレン財務長官の楽観的な見解が投資家心理を支えた。
また、投資判断が引き上げられた電気自動車大手テスラを筆頭としたハイテク株高が全体をけん引した。
米株高を受けて日経平均は161.4円高からスタートすると、寄り付き直後に280円高まで上昇。
ただ、日本銀行の政策修正観測の高まりを背景とした国内長期金利の上昇が重しとなり、日経平均は一時上げ幅を大幅に縮めた。
一方、時間外取引のナスダック100先物やドル円が強含みで推移するなか、国内長期金利の上昇が一服したことで再び騰勢を強めると、日経平均は大引けと同時に32799.69円(331.93円高)とこの日の高値を付けた。
大引けの日経平均は前日比308.61円高の32776.37円となった。
東証プライム市場の売買高は13億6823万株、売買代金は3兆3838億円だった。
セクターでは輸送用機器、ゴム製品、不動産が上昇率上位に並んだ一方、鉄鋼、卸売、保険、機械のみが下落した。
東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の76%、対して値下がり銘柄は21%だった。
個別では、トヨタ自 (TYO:7203)、日産自 (TYO:7201)、マツダ (TYO:7261)、ブリヂストン (TYO:5108)、TOYOTIRE (TYO:5105)、日本CMK (TYO:6958)など自動車株が大きく上昇。
川崎汽船 (TYO:9107)、石油資源開発 (TYO:1662)、三菱ケミカルG (TYO:4188)などのバリュー(割安)系のほか、KDDI (TYO:9433)、ソフトバンク (TYO:9434)の通信、武田薬 (TYO:4502)、塩野義 (TYO:4507)の医薬品なども高い。
ファーストリテ (TYO:9983)、キーエンス (TYO:6861)、ソニーG (TYO:6758)の値がさ株も堅調。
三菱UFJ (TYO:8306)、三井住友 (TYO:8316)の銀行株は前日の急伸の反動をこなして続伸。
前日急落した三菱地所 (TYO:8802)、東京建物 (TYO:8804)の不動産株は大幅に反発した。
ABCマート (TYO:2670)と日本軽金属 (TYO:5703)は証券会社のレーティング格上げが好感された。
好決算や業績上方修正を材料に正栄食品 (TYO:8079)、萩原工業 (TYO:7856)は急伸した。
一方、アドバンテスト (TYO:6857)、ディスコ (TYO:6146)の半導体株や、イビデン (TYO:4062)、本日決算を予定している三井ハイテック (TYO:6966)などハイテクの一角が下落。
バリュー系ではJFEHD (TYO:5411)、日本製鉄 (TYO:5401)の鉄鋼が下落。
MS&AD (TYO:8725)、SOMPOHD (TYO:8630)
は国内証券のレーティング格下げが嫌気された。
IHI (TYO:7013)は急落。
米航空機エンジンのプラット・アンド・ホイットニーが手掛けるエンジンで見つかった製造過程での欠陥について、同エンジンに参画している同社も業績への影響が懸念されたもよう。
川崎重工 (TYO:7012)、三菱重工 (TYO:7011)も連れて大幅に下落した。
代表取締役社長の辞任が発表されたネクステージ (TYO:3186)はストップ安となった。
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