米P&Wエンジン問題、世界の航空関連業界に波紋

Reuters

発行済 2023年09月13日 09:11

Valerie Insinna Abhijith Ganapavaram Rajesh Kumar Singh

[12日 ロイター] - 米航空防衛大手RTX(旧レイセオン・テクノロジーズ)がエンジン不具合を巡りエアバス機数百機が飛行停止となる可能性を明らかにしたことを受け、世界の航空関連業界に影響が広がっている。

RTXは11日、傘下のプラット・アンド・ホイットニー(P&W)が手がける「ギアード・ターボファン(GTF)」エンジンについて、エアバスの旅客機「A320ネオ」に搭載されている600─700基を今後3年で回収・検査する必要があると明らかにした。

製造過程で使用された粉末金属の問題が部品の亀裂につながる可能性があるという。

エアバスは今年の納入に影響はないとの見方を示したが、12日の欧州市場で株価は2.4%下落した。

RTXは7月に不具合を公表していたが、11日の発表で当初の想定より影響が大きくなることが判明した。