Libby George
[ロンドン 12日 ロイター] - アフリカ連合(AU)が、独自の格付け会社の新規設立を計画している。設立支援計画を主導するMisheck Mutize氏がロイターに明らかにした。背景に欧米の大手格付け会社はアフリカ諸国への格付けが不公平だとの不満がある。
新たな格付け会社は拠点をアフリカ大陸に置き、対アフリカ諸国融資のリスクを独自に評価する。同氏は「すでに民間セクターから計画実行への支援について大きな関心が寄せられている」と語り、2024年の立ち上げを目指していると付け加えた。
AU加盟国はムーディーズ、フィッチ、S&Pグローバル・レーティングの欧米大手格付け3社について、アフリカ諸国への融資のリスクを公正に評価せず、新型コロナウイルスのパンデミックのような危機の際にすぐに格下げすると主張している。
大手3社はいずれも、不公平な判断は行っておらず、格付けに際しては全世界で同じ基準を使っていると説明している。
同氏は「われわれの目標は大手3社に取って代わることではない。国際金融資本市場へのアクセスにおいて彼らの支援は必要だが、選択の幅を広げようとしている」と述べた。