Yantoultra Ngui
[シンガポール 13日 ロイター] - シンガポールの政府系投資会社テマセク・ホールディングスの幹部は、中国が投資先として引き続き魅力的との見方を示した。
テマセクの中国担当責任者のイービン・ウー氏はシンガポールで開催された「ミルケン・インスティテュート・アジア・サミット」で、先端製造業やエネルギー転換などの分野で魅力的な投資機会があると指摘。「従来型の製造業や不動産セクターなどの低迷に注目し、こうした新興セクターが見過ごされている」と語った。
テマセクのポートフォリオに占める中国の割合は約2割。電子商取引大手JDドットコム(京東集団) 、テクノロジー大手アリバ、中国第2位の金融機関、中国建設銀行などに投資している。
政府系ファンドGIC も中国の特定分野への投資を倍増しているとし、リム・チョウ・キアット最高経営責任者(CEO)は「中国は間違いなく投資対象だ」と述べ、グリーンテクノロジーなど世界を主導する分野が中国にはあると指摘した。