Echo Wang
[18日 ロイター] - 食品宅配アプリのインスタカートを運営する米メープルベアは18日、米市場での新規株式公開(IPO)価格を仮条件(28─30ドル)の上限に設定し、完全希薄化後の評価額が99億ドルになったことを明らかにした。
同社は投資家の旺盛な需要を受けて仮条件を従来の26─28ドルから引き上げていた。
公開株式数は2200万株で、調達額は6億6000万ドル。19日にナスダック市場に新規上場する。
ただ、IPOでの評価額は、食品宅配需要が急増した新型コロナウイルス禍の2021年3月に実施した調達ラウンドでの390億ドルを大幅に下回る。
それでもインスタカートを含む新規上場銘柄への需要の強さは、22年以降低迷が続いた米IPO市場の復活を象徴している。ソフトバンクグループ 傘下の英半導体設計大手アームはIPOの評価額が545億ドル(希薄化後ベース)に上り、先週のナスダック上場も好調な滑り出しとなった。
マーケティング自動化ツールを手がけるクラビヨは18日、投資家の需要が強いことからIPO価格の仮条件を引き上げ、週内に上場する際の時価総額が最大90億ドル(希薄化後ベース)となるレンジに設定した。