Niket Nishant Noel Randewich
[19日 ロイター] - 食品宅配サービス「インスタカート」を運営する米メープルベアが米ナスダック市場に19日上場し、公開価格を一時43%上回ったものの、終値は12%高と伸び幅を縮めた。
初値は42ドルと、仮条件(28─30ドル)の上限に設定した公開価格を上回った。
終値は33.70ドル。株価は一時42.95ドルを付けた。
公開価格に基づく時価総額は約99億ドル。2021年の資金調達ラウンド時には企業価値が390億ドルに達していた。
インフレ、地政学的な緊張、連邦準備理事会(FRB)の急速な利上げが経済情勢を悪化させたため、22年以降、いくつかのスタートアップ企業のバリュエーションは縮小している。
先週行われたバイオ医薬品会社ニューモラ・セラピューティクスの新規株式公開(IPO)に対する反応は鈍く、新規上場に対する投資家の意欲が限定的であることを示唆している。
英半導体設計大手アームは取引初日に急騰したが、その後は連日下落。19日には4.9%安と、取引初日の終値から13%下落しており、公開価格51ドルを約8%上回る水準にとどまっている。
LSEGデータ分析によると、9月8日現在、過去4年間の米IPOのうち最大の10銘柄は、取引初日の終値から平均47%下落している。