Caroline Valetkevitch
[ニューヨーク 20日 ロイター] - ニューヨーク証券取引所に20日上場した米マーケティング自動化会社クラビヨは荒い値動きを経て、9.2%高の32.76ドルで初日の取引を終えた。一時39.47ドルまで上昇した後、IPO価格の30ドルをかろうじて上回る30.26ドルまで下落した。
一方、最近上場した英半導体設計大手アーム・ホールディングスや食品宅配サービス「インスタカート」を運営する米メープルベアの株価低迷により、IPOが本格的に復活するとの期待に疑念が強まっている。
これらの注目されるIPOが相次いだことで、ここ1年半は枯渇状態にあったIPO市場に投資家の目が再び向けられた。だが高金利や最近の米国株下落を踏まえると、新規上場には依然として厳しい局面なのかもしれない、と投資家や市場関係者は話している。
アーム株は20日、4.1%安の52.91ドル、メープルベア株は10.7%安の30.10ドルでそれぞれ取引を終えた。