[27日 ロイター] - 米半導体大手マイクロン・テクノロジーは27日、第1・四半期(9─11月)業績が市場予想より大幅な赤字になるとの見通しを示した。株価は引け後の時間外取引で2.4%下げた。
調整後1株損益は1.07ドルの赤字を予想。アナリスト予想は0.95ドルの赤字だった。
売上高見通しは44億ドルを中心にプラスマイナス2億ドルと、市場予想(42億ドル)を上回った。急成長する人工知能(AI)分野からのメモリー半導体需要が背景という。
同社はAIサーバー向けの需要好調が追い風となっており、生成AI用商品に力を入れるプロセッサーメーカーからの引き合いも強い。半導体大手エヌビディアの演算半導体にマイクロンの最新型広帯域メモリー(HBM)を供給するための手続きを進めていることも明らかにした。
HBMは多くのAI用半導体に使われており、マイクロンは来年生産を開始する見込みだとした。
第4・四半期の売上高は40億1000万ドル。予想は39億1000万ドルだった。
中国政府が国内企業に一部のマイクロン製品の調達を禁止していることについて、サンジェイ・メロートラ最高経営責任者(CEO)は「中国におけるこのような逆風が短期的に需要に影響を及ぼすが、当社は引き続き世界市場でのシェア維持に注力している」と表明した。