米ナイキ6─8月利益は予想超え、値上げが奏功 株価8%高

Reuters

発行済 2023年09月29日 07:11

更新済 2023年09月29日 09:27

Deborah Mary Sophia Katherine Masters

[28日 ロイター] - 米スポーツ用品大手ナイキが28日発表した第1・四半期(6─8月)決算は、利益が市場予想を上回った。需要減退や根強いコスト圧力が重しとなる一方、スニーカーやアパレル製品の値上げが奏功した。

これを受け、株価は引け後の時間外取引で約8%急伸した。

6四半期連続で低下した粗利益率についても、第2・四半期は1%の改善を見込んだ。予定している値引きが比較的少ないことや輸送コストの低下が背景。

第1・四半期は利益が14億5000万ドル、1株当たり0.94ドルで、アナリスト予想の0.75ドルを超えた。

売上高は129億4000万ドルで、アナリスト予想の129億8000万ドルに届かなかった。

在庫は10%減少。年末商戦を前に余剰在庫の圧縮が進んでいる様子がうかがえて、今後大幅な値引きを迫られるのではないかと心配していた一部投資家の安心感を誘った。

地域別に見ると、北米市場では米消費者の財布のひもが固くなって卸売業者が発注を減らした影響から、売上高は2%減った。一方中国市場はアパレル製品主導で5%の増収となったが、アナリストが予想した15.4%増ほど伸びなかった。