[29日 ロイター] - 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は29日、米リスク助言会社クロールの上級幹部が中国本土からの出国を禁じられたと報じた。数年前にさかのぼる案件を巡る調査に協力しているという。
同紙が事情に詳しい複数の関係筋の話として伝えたところによると、この幹部は香港を拠点とするマネジングディレクターのマイケル・チャン氏。同氏もクロールも調査対象ではないという。
チャン氏は7月に中国本土に渡航し、その後本土から離れられないと雇用主に伝えたという。報道によると、同氏は香港のパスポートを所持しており、本土内では自由に行動でき、現在も勤務を継続している。
クロールは今のところロイターのコメント要請に応じていない。
中国政府からも今のところコメントを得られていない。
ロイターは今週、中国当局が野村ホールディングスの中国投資銀行業務を統括する幹部に対して中国本土からの出国を禁じたと伝えた。