[4日 ロイター] - トヨタ自動車と韓国の車載電池大手LGエナジー・ソリューション(LGES)は4日、トヨタが米国で生産する電気自動車(EV)にリチウムイオン電池を供給することで合意したと発表した。
LGESはミシガン州の工場に約30億ドルを投じて専用ラインを構築し、2025年から年間20ギガワット時(GWh)相当の「NCMA」と呼ばれるリチウムイオン電池セルとモジュールをトヨタのケンタッキー州の工場に供給する。年間でEV25万台以上分の供給量となる。モジュールは電池パックに組み立てた上でEVに搭載される。
LGESは米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)とも車載電池で提携し、合弁会社アルティウムを展開している。アルティウムは21億ドルを投じてミシガン州にGM製EV向け電池の工場を建設している。
LGESは北米工場で生産する車載電池を欧米系ステランティス、韓国の現代自動車、ホンダにも供給しており、トヨタとの提携で供給先が大手5社に増えた。
米インフレ抑制法(IRA)などバイデン政権による一連のEV振興策を背景に米国内では車載電池工場の新設が相次いでいる。