米小売業者、今年の年末商戦向け輸入は2019年に近いペース

Reuters

発行済 2023年10月11日 08:42

Lisa Baertlein

[10日 ロイター] - 今年の年末商戦に向けた米小売業者の商品輸入は2019年に近いペースで進んでいる。新型コロナウイルスのパンデミックに伴うロックダウン(都市封鎖)期間の序盤に顕著だった「巣ごもり需要」も収まり、消費者の行動が正常化しつつある表れと言える。

デスカーテス・システムズ・グループが10日公表したリポートによると、今年1―9月に米国の港湾で取り扱われた輸入品(大部分が小売業者向け)の伸びは、19年の同期間と2.5%しかかい離していない。

小売業者は昨年、前倒しで大量に商品を仕入れて痛い目にあった。巣ごもり需要の反動で消費者がモノを買うよりも、飲食や旅行、コンサートといったサービスに支出を振り向け、過剰な在庫を抱えてしまったからだ。