半導体装置メーカーKOKUSAIのIPO、海外販売分の倍率10倍超

Reuters

発行済 2023年10月16日 15:15

更新済 2023年10月16日 16:28

Miho Uranaka

[東京 16日 ロイター] - 旧日立系半導体製造装置メーカーKOKUSAI ELECTRICは16日、新規株式公開に伴う売り出し価格を1株1840円に決定した。海外需要が旺盛で、販売割合を5割超に引き上げた。時価総額は約4240億円になる見通しで、2018年のソフトバンク以来の大型上場となる。

KOKUSAIが16日に関東財務局に提出した届出書で売り出し 価格を開示した。仮条件1830―1840円の上限。25日に上場する。

複数の関係者によると、海外販売分の需要倍率は「10倍超」だったことが分かった。上場承認当初の海外機関投資家向けの販売分は全体の45%だったが、旺盛な需要を受けて最終的には全体の55%まで引き上げた。販売額は1245億円。KOKUSAIの広報担当者は「投資家の需要は仮条件の上限に集中していた」と述べた。

米運用大手のキャピタル・リサーチ・アンド・マネージメントとラザード・アセット・マネージメントがそれぞれ約1931万株、約586万株の購入を約束したことも明らかになっていた[L4N3BG06U]。