Bansari Mayur Kamdar
[16日 ロイター] - イスラエルとイスラム組織ハマスの紛争が地域に波及する可能性を巡り、米国と欧州の防衛株に連動する上場投資信託(ETF)に資金が流入している。
リッパーのデータによると、資産規模50億ドルのiシェアーズ米国航空宇宙・防衛ETFは11日までの1週間に720万ドルの純流入となった。それまでは7週連続で資金が流出していた。
20億ドルのインベスコ航空宇宙・防衛ETF は純流入額が4800万ドルと、2022年7月以来の高水準を記録した。
両ETFはこの期間にともに4%超上昇した。保有銘柄トップの米防衛大手ロッキード・マーチンとノースロップ・グラマンがそれぞれ10%、16%上昇したことが支援した。
欧州では、最近設定されたフューチャー・オブ・ディフェンスETFに週間で110万ドルの資金が流入した。
欧州のETF投資プラットフォーム、HANetfの創設者で共同最高経営責任者(CEO)のヘクター・マクニール氏は「防衛関連株は先週末の展開を受けたショックで上昇した。地政学リスクに対するヘッジとして防衛関連のエクスポージャーを持つことは多くの投資家の理にかなっている」と述べた。