米GMとフォード、ストで財務戦略見直しも=アナリスト

Reuters

発行済 2023年10月17日 10:57

Joseph White

[デトロイト 16日 ロイター] - 米自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)とフォード・モーターは新しい電気自動車(EV)の開発に数十億─百億ドルを投じる一方で、株主還元を行う野心的な計画を立てている。これらは内燃機関で走行するピックアップトラックやスポーツ用多目的車(SUV)の販売で得られる堅調な利益によって賄われる。

しかし全米自動車労組(UAW)が大手3社の従業員による一斉ストライキを開始。各社ではストによる損失が拡大しており、さらに従業員の待遇改善で労使交渉が妥結することで、計画がリスクにさらされているとアナリストらは指摘する。

モルガン・スタンレーのアナリスト、アダム・ジョーンズ氏は12日付の顧客向けリポートで、「設備投資の削減、EV目標の先送り、コスト負担の拡大、そのほかの企業『ポートフォリオ』の変更が近く起こり得る」と予想した。