[ニューヨーク 21日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 16459.75(‐530.94) 前営業日終値 16990.69(‐358.04)
ナスダック総合 .IXIC 終値 4706.04(‐171.45) 前営業日終値 4877.49(‐141.56)
S&P総合500種 .SPX 終値 1970.89(‐64.84) 前営業日終値 2035.73(‐43.88)
21日の米国株式市場は大幅続落して取引を終えた。中国経済の減速懸念が強まり世 界的に株価を押し下げた。 ダウ工業株30種平均 .DJI は530.94ドル(3.12%)安の1万6459. 75ドルの大幅安で取引を終え、調整局面に入ったことを示した。S&P総合500種指 数 .SPX は64.84ポイント(3.19%)安の1970.89。1日の値下がり幅と しては約4年ぶりの大きな下落となった。ナスダック総合指数 .IXIC は171.45ポ イント(3.52%)安の4706.04だった。 週間でも3指数全てが下落。ダウとS&Pはともに約5.8%値下がりした。S&P は週間でも2011年9月以来の大きな下落を記録した。ナスダックは約6.8%の値下 がりだった。 今年に入り米株式市場では比較的荒れた値動きが少なかったが、21日に発表された 8月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が約6年半ぶりの低水準に落ち込み、中 国株式市場が再び下落したことで、投資家を狼狽売りに走らせた。 ただ、市場では株価下落が長くは続かないのではないかとし、来週にも上昇に転じる ことを期待する見方もある。 値下がりは広範な部門にわたってみられた。S&Pは10部門全てが下落。エネルギ ー株指数 .SPNY は2.6%低下した。米原油先物 CLc1 が2009年の金融危機以降初 めて1バレル40ドルを下回ったことが嫌気された。 中小型株の指標であるラッセル2000指数 .RUT も調整局面に入った。6月23日 につけた直近の終値ベースでの最高値から10%値下がりした。 投資家の不安心理を表すCBOEボラティリティ指数 .VIX は一時、昨年10月以来 の高水準をつけた。週間ベースでは過去最大の上昇率となった。 市場では連邦準備理事会(FRB)の年内の利上げ開始を予想する声が依然として多 い。ただ、19日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表以降、9月利上げを予 想する投資家はほとんどいない。 騰落銘柄の比率は、ニューヨーク証券取引所では下げ6銘柄に対して上げが1銘柄の 割合。ナスダックは下げ約2.5銘柄に対して上げが1銘柄の割合だった。 BATSグローバル・マーケッツによると、米取引所の合算出来高は約106億株と なり、平均である67億5000万株を大幅に上回る大商いだった。