エヌビディア、アーム技術のPC用半導体開発に着手=関係者

Reuters

発行済 2023年10月24日 07:42

Stephen Nellis Max A. Cherney

[23日 ロイター] - 人工知能(AI)向け半導体で圧倒的シェアを誇る米エヌビディアが、これまで米インテルの牙城だったパソコン(PC)用半導体市場に挑もうとしている。

事情に詳しい2人の関係者はロイターに、エヌビディアがマイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」を動かすCPUの設計をひそかに開始し、そこには英半導体設計大手アームの技術が使われると明かした。

マイクロソフトは、半導体メーカー各社がウィンドウズ搭載PC用のCPUをアームの技術で製造する取り組みを支援している。その理由は3年前、アップルがアームの技術を用いた内製半導体を同社製PC「Macシリーズ」に搭載して以来、市場シェアを大きく伸ばしたからだ。IDCの暫定データによると、Macシリーズは過去3年でシェアが2倍近く増大した。

エヌビディアの動きも、こうしたマイクロソフトの後押しによる。アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)もアームの技術を使ったPC用半導体製造を計画していると別の関係者は話している。

アームの技術をベースとするノートPC用半導体は、既にクアルコムが2016年から製造している。