日本車各社、EV用電池調達で模索 中国の輸出規制に対応

Reuters

発行済 2023年10月25日 13:57

更新済 2023年10月25日 20:09

Maki Shiraki Daniel Leussink

[東京 25日 ロイター] - 中国が電気自動車(EV)用電池の主要材料である黒鉛の輸出規制に動く中、日本の自動車メーカー各社は、協業先(アライアンス先)や仕入先(サプライヤー)と協力しながら調達の多様化を進め、生産への影響を最小限に抑えようと模索している。

SUBARUの大崎篤社長は25日、記者団に対し、EV用電池材料の調達リスクを軽減するため、アライアンス先やサプライヤーと協力していくと明らかにした。各社社長は26日に開幕するジャパンモビリティ―ショーの会場で記者団に語った。

世界最大の黒鉛生産国で世界生産の約3分の2を占める中国は20日、黒鉛の輸出を12月1日から許可制にすると発表した。中国は戦略物資などの輸出管理を強化する輸出管理法などに基づき、規制を導入する。日本や欧州のEV関連企業は調達が難しくなる恐れがある。