英アストラゼネカ、中国・誠益生物から肥満症薬のライセンス取得

Reuters

発行済 2023年11月10日 11:06

Ludwig Burger Maggie Fick

[9日 ロイター] - 英製薬大手アストラゼネカは9日、中国のバイオ医薬品会社、誠益生物が開発する肥満症向けの経口薬「ECC5004」のライセンスを取得した。

アストラゼネカは誠益に1億8500万ドルの前払金を支払い、さらに臨床、規制、商業的進展に応じて最大18億2500万ドルを支払う。

同薬は減量薬として効果が高いことで知られているGLP─1受容体作動薬と呼ばれるクラスの医薬品。デンマークのノボノルディスクの「ウゴービ」や米イーライリリーの「ゼップバウンド(糖尿病薬としてはマンジャロ)」なども同じクラスに属する。

アストラゼネカのパスカル・ソリオ最高経営責任者(CEO)はメディアとの電話会議で、同社の肥満症薬開発がノボノルディスクとイーライリリーに「数年後れを取っている」ことを認めた。両社の製品は8日、米国と英国で承認された。

ソリオ氏は「しかし、わが社は次の波となる製品に取り組んでいる」と強調し、統計の出典を明かさずに、患者の約4分の3は注射よりも錠剤を好むと述べた。