Reuters
発行済 2023年11月11日 07:43
[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米国株式市場は大幅高。米債利回りの上昇が幾分落ち着きを取り戻す中、ハイテク株やグロース株が買われ、相場を押し上げた。投資家は来週発表される主要インフレ指標を注視している。
ナスダック総合は1日としては5月26日以来の大幅な伸びを記録。S&P総合500種も終値としては9月19日以来の高値を付けた。
ホライゾン・インベストメント・サービシズのチャック・カールソン最高経営責任者(CEO)は、米債利回りの低下が「このところの株価上昇の要因のひとつだ」と述べた。
来週発表される消費者物価指数(CPI)や小売売上高などについて、チェリー・レーン・インベストメンツのパートナー、リック・メクラー氏は「今後発表されるインフレ指標が相場にポジティブな内容になることへの期待が出ている」と指摘した。
S&Pの主要11セクター全てがプラス圏で終了。情報技術が2.6%高で上昇を主導した。エヌビディアは約3%高、メタ・プラットフォームは2.6%高、マイクロソフトは2.5%高。
週間では、ダウ工業株30種が約0.7%高、S&Pが1.3%高、ナスダックが2.4%高。
10日発表された11月の米ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)は60.4と、5月以来の低水準となった。また、5年先のインフレ期待は3.2%と、2011年3月以来の高水準を付けた。
遺伝子解析装置(シーケンサー)を手掛けるイルミナは8%安。通期利益見通しを2四半期連続で下方修正したことが嫌気された。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.7対1の比率で上回った。ナスダックでも1.6対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は約102億株。直近20営業日の平均は110億株。
が書いた: Reuters
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