みずほFG、通期純利益予想を上方修正 年間配当も増額

Reuters

発行済 2023年11月13日 16:15

更新済 2023年11月13日 18:19

Ritsuko Shimizu

[東京 13日 ロイター] - みずほフィナンシャルグループは13日、2024年3月通期の連結純利益を6100億円から6400億円(前年比15.2%増)に引き上げた。IBESがまとめたアナリスト14人による連結純利益の予想平均値は6255億円を上回った。顧客部門、市場部門ともに好調に推移しているほか、円安のプラス影響も出ている。

上方修正に伴い、年間配当も5月時点での計画95円から100円(前期実績85円)に増額した。本業のもうけを示す業務純益(ETF関係損益などを含む)の通期予想も500億円引上げ9500億円とした。

木原正裕社長は会見で「上期の状況を見て、当初計画を超過し得る確度は相応にある」と述べた。与信関係費用は期初計画の1000億円を据え置いたが「地政学リスクや来年度には米国を中心に下押し圧力が働くため、予断は許さない。1000億円は使い切る可能性は十分ある」とした。さらには、為替が円高に振れることもリスクとして挙げた。