米国株式市場=ダウ小反落、シスコやウォルマートが安い

Reuters

発行済 2023年11月17日 07:23

[16日 ロイター] - 米国株式市場はダウ工業株30種が小反落して取引を終えた。慎重な見通しを示したネットワーク機器大手シスコシステムズや小売り大手ウォルマートが売られた。S&P総合500種とナスダック総合は小幅続伸した。

シスコはネットワーク機器の需要鈍化を背景に通期の売上高と利益の見通しを下方修正したことを受けて9.8%急落した。

前日に上場来高値を付けたウォルマートも8.1%下落。通期の業績予想を上方修正したものの、インフレと金利上昇を受けて米消費者の支出に対する慎重な姿勢が続いていると指摘したことを嫌気した。

これを受けて他の小売株も売られ、S&P主要消費財指数が下落。前日に急伸したターゲットも0.4%安となった。

ダコタ・ウェルスのシニアポートフォリオマネジャー、ロバート・パブリク氏は、このところの株高を受けて利益確定売りが出たと指摘した。

マーフィー&シルベストのシニアウェルスアドバイザー兼市場ストラテジスト、ポール・ノルティ氏は、シスコとウォルマートがそれぞれの業界の中核企業だとした上で、両社の弱さは消費者とテクノロジー部門の健全性にやや疑問を投げかけると述べた。

一方、マイクロソフトやアップル、エヌビディアなど一部の大型株は買われ、相場を支えた。

米労働省が16日発表した週間の新規失業保険申請件数は予想以上に増加し、米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げが不要になるとの見方が強まった。

百貨店のメーシーズは5.7%高。第3・四半期売上高が市場予想を上回ったことを好感した。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.42対1の比率で上回った。ナスダックでも1.97対1で値下がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は107億1000万株。直近20営業日の平均は110億9000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 34945.47 -45.74 -0.13 34868.03 35022.46 34818.03

前営業日終値 34991.21

ナスダック総合 14113.67 +9.84 +0.07 14066.88 14130.45 14033.79

前営業日終値 14103.84

S&P総合500種 4508.24 +5.36 +0.12 4497.08 4511.99 4487.83

前営業日終値 4502.88

ダウ輸送株20種 14813.48 -148.50 -0.99

ダウ公共株15種 862.61 +4.88 +0.57

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