EXCLUSIVE-中国、中信集団トップ朱氏を国家外為管理局長に任命へ=関係筋

Reuters

発行済 2023年11月22日 15:00

更新済 2023年11月22日 19:28

[北京/香港 22日 ロイター] - 中国政府は中国国家外為管理局(SAFE)局長に政府系金融複合企業、中国中信集団(CITIC)の経営トップ、朱鶴新・董事長を任命する見込み。事情に詳しい4人の関係者が明らかにした。

このうち1人によると、朱氏(55)の起用は週内にも発表されるとみられる。

朱氏は同時にSAFEを監督する中国人民銀行(中央銀行)の副総裁にも指名される見通しだという。

人民銀、SAFE、CITICにコメントを求めたが回答はない。

朱氏は2016年からSAFE局長を務めてきた潘功勝氏の後任となる。潘氏は7月に人民銀総裁に指名された。

朱氏は交通銀行や中国銀行で要職を歴任。四川省の副省長も務めた。2022年に共産党中央委員会の補欠に当たる中央委員候補に選ばれた。

成長押し上げ、金融不安のリスク回避、資本流出の抑制、為替相場の安定などの問題に中国が直面する中で朱氏はSAFEのトップに就任することになる。

不動産セクターの深刻な低迷や、高水準の地方政府債務も銀行セクターや経済全体に大きな課題を突きつけている。