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米高裁、「永遠の化学物質」巡る集団訴訟認めず 3Mなど勝訴

発行済 2023-11-28 12:09
更新済 2023-11-28 12:18
© Reuters.  11月27日、米オハイオ州の連邦高裁は27日、難分解性の高い化学物質である有機フッ素化合物(PFAS)を巡り、同州のほぼ全住民に当たる約1180万人が複合企業スリーエム

Clark Mindock

[27日 ロイター] - 米オハイオ州の連邦高裁は27日、難分解性の高い化学物質である有機フッ素化合物(PFAS)を巡り、同州のほぼ全住民に当たる約1180万人が複合企業スリーエム(3M)や農業大手コルテバの子会社などメーカーに対し集団訴訟を起こすことを認めた一審判決を破棄し、地裁に審理を差し戻した。

高裁は原告の主張があまりに広範だとし、特定企業の行為をほとんど対象にせず、PFASで環境を汚染したと被告企業を集団として非難していると指摘した。

原告はPFASによる健康への影響を調査する費用を企業側に負担させることなどを求めていた。

PFASは焦げ付きにくいフライパンや衣料品など幅広い製品に使用される。自然界で分解されにくいことから「永遠の化学物質」と呼ばれ、環境破壊や発がんリスクなど人体への影響が指摘されている。

3Mは6月、PFASに関連した水質汚染を巡る訴訟で、米公共水道事業者に103億ドルを支払うことで和解した。ケマーズ、デュポン、コルテバも米水道事業者と11億9000万ドルの同様の合意に達した。

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