Luc Cohen
[ニューヨーク 4日 ロイター] - スイスのプライベートバンク、ピクテは米国の顧客が海外に資産を隠して課税を逃れるのをほう助したことを認め、制裁金の支払いを条件に訴追を延期する訴追延期合意(DPA)を米司法省と結んだ。米連邦検察が4日発表した。
米顧客は2008─14年に約5060万ドルを脱税。ピクテは米財務省に制裁金として1億2290万ドルを支払うことで合意した。
米内国歳入庁(IRS)犯罪捜査局のジム・リー長官は、今回の事例が、海外で資産や所得を隠そうとする人たちへの強い戒めになるだろうと声明で指摘した。
ピクテはDPAに基づき是正策を講じるほか、当局の捜査に協力する。3年間合意に従えば、米検察は税金詐欺罪での起訴を見送る。