米国株式市場=下落、雇用指標見極め エネルギー・大型株が安い

Reuters

発行済 2023年12月07日 07:10

[6日 ロイター] - 米国株式市場は下落して取引を終えた。労働市場減速の兆候を受けて米連邦準備理事会(FRB)が来年早期に利下げを開始する可能性があるとの見方が強まったものの、超大型株やエネルギー株の下落が重しとなった。

企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が6日発表した11月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は10万3000人増と、ロイターがまとめた予想の13万人増を下回った。

前日発表された10月の雇用動態調査(JOLTS)でも求人件数が減少していたことから、労働市場の弱さが改めて示され、FRBの利上げが景気を冷やしているとの見方が強まった。

USバンク・ウェルス・マネジメントの資本市場調査責任者、ビル・メルツ氏は「雇用の伸び鈍化という全体的な道筋と一致しており、今のところ経済がなお順調なことから問題はない」とした上で、「この傾向が過度に長引き、大規模な雇用喪失につながれば懸念材料になる」と述べた。

8日に発表される11月の米雇用統計が労働市場について、より明確な手掛かりを提供する見通し。

原油価格が4%下落したことを受け、エネルギー株の下げが主要株価指数を圧迫した。

S&P総合500種の主要11セクターのうち、8セクターが下落。エネルギーや情報技術の下げが目立った。

マイクロソフトは1%、アマゾン・ドット・コムは1.6%、それぞれ下落。エヌビディアは2.3%安だった。

たばこ大手のアルトリア・グループが2.8%、フィリップ・モリス・インターナショナルが1.6%、それぞれ下落。英ブリティッシュ・アメリカン・タバコが一部の米たばこブランドで評価損を計上すると発表したことを嫌気した。

食品大手キャンベル・スープは7.1%急伸。四半期利益が予想を上回ったことを好感した。

S&P500は値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.3対1の比率で上回った。

米取引所の合算出来高は113億株。直近20営業日の平均は107億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 36054.43 -70.13 -0.19 36183.73 36292.58 36024.25

前営業日終値 36124.56

ナスダック総合 14146.71 -83.20 -0.58 14325.62 14327.64 14138.51

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前営業日終値 14229.91

S&P総合500種 4549.34 -17.84 -0.39 4586.23 4590.74 4546.50

前営業日終値 4567.18

ダウ輸送株20種 15230.03 -59.66 -0.39

ダウ公共株15種 879.33 +12.34 +1.42

フィラデルフィア半導体 3645.82 -26.58 -0.72

VIX指数 12.97 +0.12 +0.93

S&P一般消費財 1351.44 -0.48 -0.04

S&P素材 508.74 -0.80 -0.16

S&P工業 915.35 +4.31 +0.47

S&P主要消費財 740.20 -1.67 -0.22

S&P金融 593.43 -3.00 -0.50

S&P不動産 237.31 -0.81 -0.34

S&Pエネルギー 620.13 -10.35 -1.64

S&Pヘルスケア 1534.12 +0.94 +0.06

S&P通信サービス 230.45 -1.08 -0.47

S&P情報技術 3231.75 -30.36 -0.93

S&P公益事業 321.02 +4.37 +1.38