米国株式市場=ナスダック主導で反発、AI巡る楽観で

Reuters

発行済 2023年12月08日 06:42

更新済 2023年12月08日 07:19

Noel Randewich Shristi Achar A

[7日 ロイター] - 米国株式市場は反発して取引を終えた。人工知能(AI)を巡る楽観的な見方からアルファベット、アドバンスト・マイクロ ・デバイセズ(AMD)を中心に大型株に買いが入り、ナスダック総合が指数の上げを主導した。

グーグルの持ち株会社アルファベットは6日、AI基盤技術で高性能の「Gemini(ジェミニ)」を投入すると発表。株価は5.3%上昇した。

AMDは10%近く急伸。同社のデータセンター向けAIチップ市場が今年450億ドルに達する可能性があるとの見方を示したことが好感された。

他のハイテク関連大型株も買われ、エヌビディアとメタ・プラットフォームズは2%超高、アマゾン・ドット・コムは1.6%高、アップルは1%高。

フィラデルフィア半導体指数も2.8%上昇し、年初来の上昇率を約48%に伸ばした。主にAIの将来への期待が背景にある。

インフラストラクチャー・キャピタル・マネジメントのジェイ・ハットフィールド最高経営責任者(CEO)は「きょうはAMDとグーグルの上昇が市場全体に波及した」と指摘。

「市場はハイテク株が主導したと思えば、次の日はバリュー株や市場全般がけん引役となるような状況となっている」と語った。

米連邦準備理事会(FRB)が利上げサイクルを終了し、来年3月に利下げを開始する可能性があるとの見方を背景に、株式市場は10月末から着実に上昇している。

電気自動車(EV)大手テスラは1.37%上昇。出来高が257億ドル相当とS&P総合500種採用銘柄で最も活発に取引された。

米取引所の合算出来高は112億株。直近20営業日の平均は108億株。

米労働省が7日発表した新規失業保険週間申請件数は1000件増の22万件だった。労働市場は緩やかな減速傾向が続いている。市場予想は22万2000件だった。

8日発表の米雇用統計が米経済の減速ペースに関する手掛かりを提供し、利下げ開始時期を巡る見方を左右する可能性がある。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 36117.38 +62.95 +0.17 36124.17 36164.17 36021.95

前営業日終値 36054.43

ナスダック総合 14339.99 +193.28 +1.37 14230.44 14353.11 14220.87

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前営業日終値 14146.71

S&P総合500種 4585.59 +36.25 +0.80 4568.84 4590.92 4565.22

前営業日終値 4549.34

ダウ輸送株20種 15299.29 +69.26 +0.45

ダウ公共株15種 878.32 -1.01 -0.12

フィラデルフィア半導体 3747.54 +101.72 +2.79

VIX指数 13.06 +0.09 +0.69

S&P一般消費財 1363.54 +12.10 +0.90

S&P素材 512.15 +3.41 +0.67

S&P工業 915.94 +0.59 +0.06

S&P主要消費財 742.59 +2.39 +0.32

S&P金融 595.82 +2.39 +0.40

S&P不動産 237.53 +0.22 +0.09

S&Pエネルギー 616.35 -3.78 -0.61

S&Pヘルスケア 1532.92 -1.20 -0.08

S&P通信サービス 237.87 +7.42 +3.22