米半導体補助金、第1号は英BAE向け 今後1年で数十億ドル発表へ

Reuters

発行済 2023年12月11日 19:59

更新済 2023年12月12日 14:46

David Shepardson

[ワシントン 11日 ロイター] - バイデン米政権は11日、半導体の国内生産強化に向けた補助金で初の実施案件として、英BAEシステムズに3500万ドル供与すると発表した。F35戦闘機や商業衛星向けの半導体生産増強に充てられる。

商務省によると、BAEシステムズ傘下のBAEシステムズ・エレクトロニック・システムズが3500万ドルの補助金でニューハンプシャー州の施設を近代化し生産能力を4倍に拡大する計画。

バイデン大統領は声明で、国内での半導体の生産拡大と研究開発強化に向け、今後1年間でさらに数十億ドルの補助金が実施されると述べた。

米国防総省は、F35について今後数十年間で2500機の購入を含む1兆7000億ドル規模の計画を立てている。サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は、F15とF35にとって半導体は不可欠だと述べた。

レモンド商務長官は、BAEへの補助金実施は「多くの発表の最初のものだ。来年前半は、こうした発表のペースが加速すると予想している」と述べた。