JPモルガン、ファースト銀買収踏まえて支店網拡充進める方針

Reuters

発行済 2023年12月12日 09:43

Nupur Anand

[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米銀行最大手JPモルガン・チェースは、今年買収したファースト・リパブリック銀行の支店配置見直しや一部サービスの取り込みなどを行いつつ、支店網全体を拡充する準備を進めている。

JPモルガンは48州で合計4800を超える支店を展開。経営破綻して公的管理下に置かれたファースト・リパブリック銀行を5月に買収した際には84店を加え、6月にはこれらのうち21店を閉鎖する計画を発表した。

チェース・コンシューマー・バンキング部門のジェニファー・ロバーツ最高経営責任者(CEO)は、JPモルガンとしては年内に167店を新規開設する公算が大きく、これは従来予定していた150店より多くなると述べた。

消費者のオンラインサービス利用が増えて、米銀行全体では支店が減少している流れとは逆行する形だ。しかしロバーツ氏は「われわれにとって支店網は勝利を得る戦略となっており、市場シェア拡大に役立っている」と主張し、毎年預金者の75%が店を訪れていると説明した。