[11日 ロイター] - 米医薬品のモデルナとメルクは11日、ある種の肺がん患者を対象に、メッセンジャーRNA(mRNA)技術を応用した個別療法とメルクの免疫治療薬「キイトルーダ」を併用する治療法の後期臨床試験を開始したと発表した。
開発に取り組んでいるのは、mRNA技術に基づく個別化ネオアンチゲン療法(INT)と呼ばれる技術で、腫瘍の特異な変異に基づいて身体の免疫反応の重要部分であるT細胞を生成するよう個々の患者に合わせて調整される。
モデルナとメルクはオーストラリアを皮切りに全世界から被験者の募集を開始した。両社は7月、この併用療法の後期試験を皮膚がんの1種メラノーマ(黒色腫)患者を対象に始めたと発表している。