遺伝子解析の米イルミナ、がん診断技術のグレイル売却へ 当局と係争

Reuters

発行済 2023年12月18日 10:03

[17日 ロイター] - 遺伝子解析会社の米イルミナは17日、がん診断技術を手がける子会社のグレイルを売却すると発表した。第三者への譲渡もしくは資本市場の取引を通じて売却する。売却の条件は来年第2・四半期までに最終決定する。

イルミナは2016年にグレイルをスピンオフ(分離・独立)したが、グレイル株の12%を維持し、21年に再び買収した。その際、グレイルの企業価値は71億ドルと評価されていた。

グレイルは多種類のがんを診断できる血液検査技術の販売を目指している。

イルミナは過去2年余りにわたり、米国と欧州で反トラスト法執行当局との係争を続けてきた。