バイデン氏陣営「参謀」、日本製鉄のUSスチール買収に精査求める

Reuters

発行済 2023年12月21日 07:52

Andrea Shalal

[ワシントン 20日 ロイター] - 2024年の米大統領選で再選を目指すバイデン大統領の陣営で重要な役割を担うブライアン・ディーズ氏が20日、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチール買収に懸念があるとし、政府は綿密に精査すべきとの考えを示した。

同氏はバイデン氏の任期最初の2年間に国家経済会議(NEC)委員長を務めた。大統領選を前にバイデン氏の政策や見解について発言しているとされる政治家や現職・元職の高官の一人。

ただ、同氏は個人的な立場で発言しているとした。「発表は政権が精査すべきで、そうすることになる見通しの一連の問題を提起している」と述べた。

日本製鉄は18日、約2兆円(141億ドル)でUSスチールを買収すると発表した。

ホワイトハウスはこれまで同買収について口を閉ざし、規制当局による審査が行われる可能性があると述べるにとどめている。