[20日 ロイター] - ブルームバーグ・ニュースによると、韓国の金融監督当局は、HSBCホールディングスとBNPパリバに少なくともそれぞれ100億ウォン(767万ドル)の制裁金を科すことを勧告した。
同国の資本市場法で禁止されている「ネイキッド・ショート・セリング」(裏付けとなる株式を借りずに行う空売り)に関与したことが理由。
複数の関係筋の話として報じた。
金融委員会(FSC)のキム・ソヨン副委員長をトップとする5人で構成する委員会が20日の会議で制裁金について協議したが、結論は出なかった。最終的な制裁金の額は今後の協議で変わる可能性があるという。
FSC関係者は「ネイキッド・ショート・セリングに関与した金融会社を調査しているが、制裁金が確定したかどうかについてはコメントできない」と述べた。
ロイターはHSBCとBNPパリバにコメントを求めたが、今のところ回答を得られていない。
FSCは先月、個人投資家と機関投資家の「公平な競争条件」を促進するため、少なくとも来年6月まで株式の空売りを再び禁止すると発表した。