米国株式市場=ナスダックとS&P下落、アップルに売り

Reuters

発行済 2024年01月03日 07:33

[ニューヨーク 2日 ロイター] - 2024年最初の取引日となった2日の米国株式市場は、ナスダック総合とS&P総合500種が下落して終了した。バークレイズによる投資判断引き下げを受けアップルが売られたことに加え、国債利回りの上昇を反映し他の大型ハイテク株が下げたことが重しになった。

アップルは3.6%安の185.64ドルで取引を終了。バークレイズは、24年のiPhoneなどアップル製品への需要低迷に懸念を示し、投資判断を「ニュートラル」から「アンダーウエート」に引き下げ、12カ月の目標株価を1ドル引き下げ160ドルとした。

売りは他の大型ハイテク株にも広がり、半導体大手エヌビディア、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフトは1.4─2.7%下落した。

グレンミードの投資戦略・調査部門責任者、ジェイソン・プライド氏は「昨年終盤の株価上昇や、米連邦準備理事会(FRB)が少なくとも表面上は若干スタンスを後退させたことや、米経済がリセッション(景気後退)に陥らなかったことなどに、誰もが興奮していた」と指摘。ただ「困難な時期を抜け出したわけではない。FRBが金利を徐々に引き下げたとしても、金融政策はなおタイトで、経済活動全体の足かせになる可能性が高い」と述べた。

この日は債券市場で米国債利回りが上昇し、10年債利回りは一時4.000%台に乗せた。こうした国債利回りの動きはFRBによる今年の利下げ観測を反映したものだが、株式市場ではハイテク株を中心とする成長株に対する重しになった。

個別銘柄では、ボーイングが3.4%安。ゴールドマン・サックスがコンビクション・リストから除外した。

電気自動車(EV)大手のテスラは2023年第4・四半期の納入台数が予想を上回り、過去最高を更新したと発表。ただ株価は横ばいで終了した。

暗号資産(仮想通貨)ビットコインが2日の取引で2022年4月以来初めて4万5000ドルを上回ったことを受け、マイクロストラテジーなどの暗号資産関連銘柄が上昇した。

米取引所の合算出来高は118億6000万株。直近20営業日の平均は124億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 37715.04 +25.50 +0.07 37566.2 37790. 37495.

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2 08 91

前営業日終値 37689.54

ナスダック総合 14765.94 -245.41 -1.63 14873.7 14887. 14682.

0 80 38

前営業日終値 15011.35

S&P総合500種 4742.83 -27.00 -0.57 4745.20 4754.3 4722.6

3 7

前営業日終値 4769.83

ダウ輸送株20種 15774.77 -124.08 -0.78

ダウ公共株15種 894.26 +12.59 +1.43

フィラデルフィア半導体 4023.04 -152.44 -3.65

VIX指数 13.20 +0.75 +6.02

S&P一般消費財 1405.01 -13.08 -0.92

S&P素材 538.56 -1.06 -0.20

S&P工業 955.58 -9.15 -0.95

S&P主要消費財 771.02 +8.70 +1.14

S&P金融 628.79 +2.44 +0.39

S&P不動産 253.92 +2.34 +0.93

S&Pエネルギー 647.67 +7.62 +1.19

S&Pヘルスケア 1618.40 +28.04 +1.76

S&P通信サービス 243.76 -2.24 -0.91

S&P情報技術 3309.49 -87.67 -2.58

S&P公益事業 326.37 +4.45 +1.38