[上海 3日 ロイター] - 中国株の新たな指数「CSI・A50」の算出が2日から始まった。アナリストによると、この指数は中国の経済情勢や政府の優先事項を主要株価指数よりもよく反映しており、早速この指数に連動したファンドが設定されている。
CSI・A50指数は50のセクターの代表銘柄で構成する。中国社会科学院のYin Zhongli研究員は、上海総合指数や優良株指数のCSI300指数と比べて「業種配分のバランスが取れている」とし「中国の経済発展をよりよく反映する信頼ある指数を構築することは不可欠だ」と述べた。
これまでに少なくとも7社の運用会社が新指数に連動するファンドを当局に申請した。
CSI・A50指数は、CSI300や上海総合に比べ、金融セクターのウエートが低く、ヘルスケアや新エネルギーのウエートを高くしている。上位構成銘柄には、白酒メーカーの貴州茅台酒、恒瑞医薬、電気自動車(EV)電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)などがある。
中国開発銀行証券のアナリスト、Du Zhengzheng氏は「指数の構成銘柄は、技術革新や先進製造業、グリーンテクノロジーにより多くの資金を投入するという政府の意向をよりよく反映している」と述べた。
指数算出会社の大株主である上海証券取引所は、中国の特徴を備えた指数を開発し、国際的影響力を高める方針を示している。