Yelin Mo Brenda Goh
[北京 8日 ロイター] - 米ジェフリーズは7日発表した調査で、米アップルの「iPhone(アイフォーン)」の中国販売台数が2024年第1週に前年同期比で30%減少したと明らかにした。中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)など中国競合企業との競争が激化しているとの兆しが見られると指摘した。
第1週に中国での全体のスマートフォン出荷台数は2桁台の減少。米アルファベット子会社、グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を採用したスマートフォンと、ファーウェイのスマホはおおむね横ばいだった。
調査によると、減少したアップルのiPhoneは中国の主要オンライン市場で複数の機種が大幅に割引されていた。一例として「iPhone15Pro 」と「iPhone15Pro Max」は第1週に中国ネット通販大手の「拼多多(ピンドゥオドゥオ)」で16%引きで売られていた。
ジェフリーズの独自の市場調査によると、アップルにとって世界3位の市場である中国での23年のiPhone販売台数は前年より3%減っていた。
ジェフリーズのアナリストは、アップルの中国での販売減は特に昨年8月にスマートフォン「Mate(メイト)60」シリーズを発売したファーウェイからの競争圧力によるところが大きいと指摘した。
アップルとファーウェイはコメント要請にすぐには応じなかった。