米SEC、ビットコインETFまだ承認せず Xに偽の発表で調査

Reuters

発行済 2024年01月10日 08:32

更新済 2024年01月10日 14:18

[9日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)は9日、暗号資産(仮想通貨)ビットコインの現物に連動する上場投資信託(ETF)をまだ承認していないと表明し、短文投稿サイトX(旧ツイッター)のアカウントに何者かが不正にアクセスして承認したとの偽メッセージを書き込んだと指摘した。

米東部時間午後4時過ぎに一時的に不正アクセスを受けたが遮断したとし、これに関して当局と協力して調査すると説明した。

XはSECのアカウントが不正にアクセスされたことを確認し、何者かが第三者を通じて同アカウントに関連する電話番号をコントロールしたことが原因だと説明した。

不正アクセスがあった時点でSECが2段階認証を有効にしていなかったとも指摘し、初期調査によるとXのシステムへの侵入によって起きたものではなかったとした。

Xへの不正投稿では、SEC登録の証券取引所全てを対象にビットコインETFを承認したとし、ゲンスラーSEC委員長の偽コメントも掲載していた。

SECは10日に複数の発行体が申請しているビットコイン現物ETFを承認すると見込まれていた。

発行体2社は今回の不正アクセスが承認日程に影響を与えるかどうかは不明だと述べた。SECは10日にアーク・インベストメントと21シェアーズが共同で申請したビットコイン現物ETFについて決定を下す予定。