独ビオンテック、25年の増収転換見込む がん事業拡大へ

Reuters

発行済 2024年01月10日 13:19

Ludwig Burger

[9日 ロイター] - ドイツのバイオ医薬品会社ビオンテックは9日、新型コロナウイルスワクチン事業の持続的な縮小傾向が底を打つ2025年には収入が増加に転じるとの見通しを示した。その後は腫瘍事業拡大に投資する方針も明らかにした。

米ファイザーと共同で新型コロナワクチンを開発したビオンテックは、今年の総売上高予想が約30億ユーロ(32億8000万ドル)と、23年の目標である約40億─50億ユーロを下回った。今年の売上高予想はLSEGがまとめたアナリスト予想平均の36億─38億ユーロに届かなかった。

サンフランシスコで開催したJPモルガンヘルスケア会議での発表によると、25年については、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)期間中の政府主導のワクチン接種計画が商業市場モデルに移行する中、ワクチン価格が上昇し、追い風になる見込み。