(内容を追加しました) [ニューヨーク 15日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 16599.85(+228.89) 前営業日終値 16370.96(‐62.13)
ナスダック総合 .IXIC 終値 4860.52(+54.76) 前営業日終値 4805.76(‐16.58)
S&P総合500種 .SPX 終値 1978.09(+25.06) 前営業日終値 1953.03(‐8.02)
米国株式市場は反発。主要株価3指数は軒並み1%超上昇した。朝方発表された8月 の米小売売上高が底堅い伸びを示したことが追い風となった。ただ、16─17日に開催 される米連邦公開市場委員会(FOMC)で、連邦準備理事会(FRB)が利上げに踏み 切るかどうかをめぐる不透明性を払しょくするには至らなかった。 ダウ工業株30種 .DJI は228.89ドル(1.40%)高の1万6599.85 ドル。 ナスダック総合指数 .IXIC は54.76ポイント(1.14%)高の4860.5 2。 S&P総合500種 .SPX は25.06ポイント(1.28%)高の1978.09 。
8月の小売売上高統計では、自動車とガソリン、建材、外食を除いたコア売上高が前 月比0.4%増加。7月分は0.6%増に上方改定され、国内需要の底堅さを示した。 セクター別では、S&P主要10業種の全指数がプラスとなった。S&P工業株指数 .SPLRCI は1.68%上がり、相場全体をけん引した。ゼネラル・エレクトリック(G E) GE.N は2.14%高。 S&P金融株指数 .SPSY も1.65%上昇。JPモルガン・チェース JPM.N は1. 92%上がった。 マイクロソフト MSFT.O は2.18%上昇し、総合指数を大きく押し上げた。 自動車のフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA) FCAU.N は3.4 2%高。全米自動車労組(UAW)はFCAの米国内工場労働者の契約をめぐって同社と の交渉を続ける方針を示し、スト突入を先送りした。
放送局のグレイ・テレビジョン GTN.N は13.29%急伸。同社はシュルツ・コミ ュニケーションズのテレビ局とラジオ局を4億4250万ドルで買収すると発表した。
ヴンダーリッヒ・セキュリティーズのチーフ・マーケット・ストラテジスト、アート ・ホーガン氏は「FRBをめぐる議論は続いているが、FRBが金融正常化の手順を開始 せずに12月まで利上げを先送りすれば、より大きなダメージが加えられるだろう」と指 摘。「彼らが今週、利上げに踏み切らなければ、悪いシグナルを送ることになる」と話し た。 一方、オークブルック・インベストメンツのピーター・ジャンコブスキス共同最高投 資責任者(CIO)はFOMCについて「難しい判断になる」と指摘。「世界経済情勢と 中国をめぐる不透明感を踏まえ、彼らは1カ月ほど待つかもしれない」と語った。
騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ2124で下げ926、ナスダックは上 げ1930で下げ869だった。トムソン・ロイターのデータによると、米取引所の合計 出来高は約58億株で、過去20営業日平均の80億株を下回った。