Reuters
発行済 2024年01月12日 10:19
Aditi Shah
[ガンディナガール(インド) 11日 ロイター] - トヨタ自動車は、充電時間が短くて航続距離を伸ばせる電気自動車(EV)用の次世代電池である全固体電池を搭載したEVを、全世界で数年以内に投入する。同社幹部が11日、インドで開催された投資サミットで明らかにした。
全固体電池はEVの航続距離を劇的に向上することが期待でき、トヨタが昨年6月に発表した戦略的転換の重要な項目の一つ。
トヨタと出光興産は昨年、全固体電池の開発と量産で提携すると発表し、2027─28年の商業化を目指している。
トヨタのインド法人、トヨタ・キルロスカ・モーターを率いるビクラム・グラティ氏は「当社は今後数年以内に全固体電池搭載のEVを投入する。10分で充電でき、航続距離は1200キロメートルとなり、寿命は著しく伸びる」と説明した。
一方、サミット開催中の10日、スズキはインド子会社でトヨタの提携先であるマルチ・スズキが、グループ初のEVを日本と欧州向けに輸出する計画を発表した。マルチにとって親会社の本国への初の輸出となる。
昨年のインドの自動車販売台数に占めるEVの割合は約2%だったが、政府はこの割合を30年までに30%に引き上げる目標を打ち立てている。道路交通相はサミットで、同国における年間EV販売台数が30年までに1000万台に達するとの見通しを示した。
が書いた: Reuters
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