午前の日経平均は続伸、需給主導でバブル後高値を連日更新

Reuters

発行済 2024年01月12日 12:27

[東京 12日 ロイター] -   午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比373円09銭高の3万5422円95銭と、5日続伸した。取引時間中のバブル崩壊後高値を連日で更新した。日本株の再評価に加え、海外投機筋の買いなどの需給要因が相場を支えた。個別では、指数寄与度の高いファーストリテイリング (T:9983)が決算を受けて5%超高となり、日経平均を約214円押し上げた。

前日の米国株式市場はほぼ横ばいだったものの、日本株はきょうも底堅い展開となった。日経平均は551円銭高の3万5601円65銭で寄り付いた後、789円高の3万5839円65銭で高値をつけた。日経平均は5営業日で約2100円上昇しているため、短期的な過熱感を警戒する声は少なくなかった。買い一巡後は3万5400円近辺でのもみ合いが続いた。

SMBC信託銀行の山口真弘投資調査部長は「日本株の再評価といった背景もあるが、きょうは需給主導の株高という側面が大きい」と指摘。市場に明確な買い材料があるとは言い難く、「買い一巡後の調整に対する警戒感は根強い」との見方を示した。

1月限日経平均先物ミニ・オプションの最終決済に関わる日経平均のSQ(特別清算指数)は3万6025円97銭だった。市場では「今週の上げが急ピッチなので、大引けでSQ値を上抜けできなかった場合は調整入りする可能性がある」(国内証券ストラテジスト)との声があった。