韓国の個人投資家、中国株デリバティブで多額の損失

Reuters

発行済 2024年01月23日 17:18

更新済 2024年01月23日 17:28

Jihoon Lee Cynthia Kim

[ソウル 23日 ロイター] - 韓国の個人投資家が中国株に連動する金融派生商品(デリバティブ)で多額の損失を被っている。

問題となっているのは、香港上場の中国本土企業で構成するハンセン中国企業株指数(H株指数)に連動する株価指数リンク債。

この商品は、H株指数が一定の水準(ノックイン価格)を下回らない限り、H株指数に連動し、債券のようなクーポンの支払いを約束されるが、H株指数は今月11%急落し、2021年2月の高値から半値以下に落ち込んでいる。

ノックイン価格は商品によって異なるが、同価格を下回り、損失が発生するケースが相次いでいる。

今年満期を迎えるこうした株価指数リンク債は15兆4000億ウォン(115億ドル)。国内銀行によると、国内大手行が販売し、今月満期を迎えた4326億ウォンのうち、19日時点で2164億ウォンの損失が発生している。